
では、500mm・700Wのカーボン式赤外線ヒーターについて話しましょう。
もし、材料の表面を傷めることなく、均一で強力な熱を与えたいと思っているのであれば、これが最適なツールです。
ほとんどの人は、タングステンフィラメントを使用した標準的な石英ヒーターに慣れています。それでも悪くはありませんが、やや強すぎる傾向があります。こちらでは、カーボン系のエレメントを採用しています。なぜかというと、それによって熱がワークピースに届く仕方が変わり、より深く浸透するからです。つまり、より穏やかで効果的な加熱方式なのです。
出力について
700Wの出力が500mmの範囲に均等に分散されているため、急激な熱が発生することはありません。これこそが重要な点です。
プラスチックを2秒で溶かすのではなく、一定の温度を維持したいのです。出力を広い範囲に分散させることで、小さな高出力ランプを複数使用した場合によく見られる熱の偏りを解消できます。また、石英管への負担も大幅に軽減されます。長時間使用しても石英管が損傷する心配がありません。
カーボン式の仕組み
カーボンフィラメントはタングステンほど高温にはなりませんが、中波赤外線エネルギーを効果的に放出することができます。
これは、ブロウトーチとサウナの違いに似ています。ブロウトーチは表面を焼き付けますが、サウナは内部まで熱を伝えます。正常に動作させるために、カーボンを石英製のケースで覆い、酸化を防ぎます。ただし、この密封が非常に重要です。もし密封が壊れると、エレメントはすぐに機能しなくなります。
設置方法と注意点
この装置を自分の装置に取り付けるのは簡単です。ただし、反射器の位置をしっかり確認してください。
チューブの長さが500mmもあるため、取り付けブラケットにわずかな曲がりがあっても、熱の分布が乱れてしまいます。直角でないと、暖かい部分と寒い部分ができてしまいます。
もう一つ注意点があります。すぐに最大出力に達するハロゲン管に慣れている場合、この装置は少し違った感じがします。カーボン式は出力が上がるのに時間がかかります。急激な温度変化には適していません。しかし、そのわずかな忍耐を払えば、より均一な熱分布が得られ、部品の寿命もずっと長くなります。